Street Ball

罪の意識が先行していたと言っても、一緒に居る事すら嫌だったら、俺は罪の意識から逃げ切っていただろう。


だから、うん、何も問題はないよな？


「何処行くの？」


さっきまで俯いていた奴とは思えない程、翠は小さな顔から笑みを溢れさせている。


相手が翠だったから、中々踏ん切りが付かなかったというのも有るが、付き合うという事自体に対して不安だった。


中学の頃は何度か告白された事も有ったが、バスケの事以外考えたくなかったので、その全部を断った。


だから中二の時も、翠と付き合おうとは考えなかった。


付き合わなきゃいけないのかなとは考えたけど…。