復讐ゲーム
第一章
ゲームスタート
ある日『安西美波』からメールが来た。
「誰これ?こんな人登録したっけ?」
安西美波が誰なのかはまったくわからなかった。
内容を見てみると、とても無視することのできないものだった。
『私を殺したのはお前だ!死んで償え!自分で死ねないなら呪ってやる!』
「えっ…!?」
心臓が明らかにドクンと音をたてた。
――殺した…私が…?
「癒乃、どうしたの?大丈夫?」
隣にいた湊に心配された。
黙って湊にメールを見せると
「うわっ…なにこれ、怖い…!癒乃、本当に安西美波が誰か知らないの?」
と聞かれた。
安西美波…私はもともと人の名前を覚えるのが得意じゃない。
到底記憶にあるわけがなかった。
「うーん…全然覚えはない」
「そう…」