復讐ゲーム

来る日も来る日もメールは送られ続けた。


メアドを変えても効果はない。


お前だ、と言われているうちはよかったのだが、名指しされてから本当に恐怖になった。


『呪呪呪呪癒乃呪呪呪呪』

『癒乃死ね死ね死ね』

『私を殺したくせに!癒乃なんて死ねばいい!』


ねぇ湊、と聞いた


「…これ、いじめかなぁ」


「え?うーん…いじめとはちょっと違う気がする」


いじめじゃない、じゃあなに?と聞こうとしたが、それより先に湊は続けた。


「なんかリアルだよね、本気で癒乃を恨んでる感じがする…」


と。


――本気で癒乃を恨んでる感じが…


私がいつ、恨まれるようなことをしただろうか。

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