復讐ゲーム
「先生に相談してみる」
湊は若干顔をしかめた。
そして
「…やめた方がいいよ、後悔するだけ」
とつぶやいた。
「えっ…?」
湊に止められるとは思わなかった。
湊はゆっくりと口を開いて
「特定の犯人がいない嫌がらせは、学校では抱えきれないの」
と言い放った。
「どうせ適当に話を聞いて、本当に嫌なら携帯持つなって言われるオチよ」
まるでそんな経験があるかのように具体的に話したので、聞いた。
「どうしてそんなことわかるの?」
と。
湊は俯き、口を閉ざした。