僕は猫 【この空を見る方法Another Story 】完結
♯5
そう僕は猫だ。
名前は??
…名前は…
前の家ではあった。
今日は2月7日だから…
にな!!
ここにいつでも来たらいいやん!
ね!にな!
人間は何時間も歌っていた。1人で歌う。
時々紙に何か書いたり、大きな耳あてをしたり…
僕は毛布の上でゴロゴロ。
人間が部屋を出る時に僕も一緒に出た。
また、おいで!
人間は駅に行った。
にな…。
僕は猫だよ。
近くの猫と会って話をした。人間は春にここに越してきてそれから歌ってるらしい。
夜になって行ってみた。
窓があいた…今度は人間に飛ばないで、机に着地した。
机の上には文字がたくさん書いてある…前の家のお父さんが同じようなものを持っていた。
書類って言ってたっけ。
僕は毛布に行く。
おかえり。
人間は一言話しかける。
…ただいま。話せないけど言った。
人間は歌う。
ここは殺風景で何もない!テレビ置こう!!
ドラマ見たいよ!!
僕は心の中で思った。
チンッ!って音がして人間がご飯を食べる。
この人間は料理をしないのだろうか…
本がある。
猫の飼い方。新しい…
僕を飼うつもりなのか…