そしてまた、キミに。



「どんな人ですか?」


「んー…」



考えているのか、
私を見たまま固まってしまった先生。



「先生ー?」





ガラガラ


「ただいまー」


清水君が戻ってきた。



「おかえり。

また告白?
清水君、相当モテるね」


「いやいや、
宮本先生には負けるわ」


告白…



「返事したの?」

私が聞きたかったことを
先生が聞いてくれた。


「断った。
だってあのコ俺のこと知らんやろ?
転校生フィーバーってやつや」


よかった…


「可愛くても断るとは
さすが、清水君」

感心感心、と頷く先生。


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