そしてまた、キミに。


しばらくして
気配を感じ目を覚ました。


少しだけ目を開くと
知らない人が私を覗いていた。



誰だろ…

知らない顔だな…



ぼーっとしていると
彼が慌てて話し始めた。


「いやっ…違うねんっ!
別に覗いとったわけじゃ…ないねんで!
ホンマにっっ」


とても慌てている。


なんか変な喋り方。



「えっと…そのっ
覗いとったわけじゃなくてっ…
その…たまたま屋上来たら
寝てたから…えっと」



こんな人この学校にいたっけ。

綺麗な顔してるから
女子たちが騒ぎそうだけど。



…そういえばアタシ
どれくらい寝てたんだろう。


学校来てすぐここで寝ちゃって…





アタシが考えている間も
彼はブツブツと何かを言っている。


「その…あの…」

< 12 / 417 >

この作品をシェア

pagetop