そしてまた、キミに。
「なんで屋上おるん?」
「…特に意味はないよ」
「ん。坂口さんらしい理由や」
うんうん、と頷く清水君。
「…清水君は何でココに来たの?」
「遅刻しちゃったし
次の授業まで時間潰そかなーっと思って。
一時間目の先生、遅刻したら
めっちゃうるさいからな〜」
「…ふーん」
「ウソ。
ホンマはココ来たら坂口さんいてるかなーと思って寄ってみた。」
…
「…なにそれ」
「とっ…特に意味はない」
ちらっと清水君をみると、
何故か少しだけ顔を赤らめていた。
「…変なの」
「ほらっっ
坂口さん一人はさみしいやろ?」
「ううん、全然」
「…やんな。すいません」