そしてまた、キミに。



「なんで屋上おるん?」


「…特に意味はないよ」


「ん。坂口さんらしい理由や」

うんうん、と頷く清水君。


「…清水君は何でココに来たの?」


「遅刻しちゃったし
次の授業まで時間潰そかなーっと思って。
一時間目の先生、遅刻したら
めっちゃうるさいからな〜」


「…ふーん」


「ウソ。

ホンマはココ来たら坂口さんいてるかなーと思って寄ってみた。」






「…なにそれ」


「とっ…特に意味はない」


ちらっと清水君をみると、
何故か少しだけ顔を赤らめていた。


「…変なの」



「ほらっっ
坂口さん一人はさみしいやろ?」


「ううん、全然」


「…やんな。すいません」


< 122 / 417 >

この作品をシェア

pagetop