そしてまた、キミに。
プルルル…
プルルル…
プル…
留守番電話に切り替わる直前くらいに
優が出てくれた。
「優…!?
今どこにいるの?」
「…駐車場の近く」
「もうイルミネーション始まっちゃうよ」
「…うん」
「そこから急いで歩いたら
10分くらいで着くと思う」
「…アタシ、酔っちゃって
あんまり動きたくないの」
「え?」
先生の顔を見る。
何も聞こえてない先生は
どうしたの?と言いたげな表情。
「ごめんね、気づかなくて」
「…ううん。
愛子はちゃんと良い場所で見てね」
私なら何も言わずに駐車場に来るって
わかってるんだね。
でもやっぱり一人だったら心配だし…