そしてまた、キミに。




「っ……」

言葉につまる私。



「…二人のところ行く?」

私を気遣ってかけてくれた言葉。


私は首を大きく横に振った。


「…ココで見る。
ココがいい」


先生は柔らかく微笑んで

私の頭をポンポンと優しく撫でてくれた。






イルミネーションが始まる。

虹色に輝く光が眩しすぎて
目をしっかり開けられない。


無意識にこぼしてしまった涙を
先生が指で丁寧に拭ってくれた。


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