そしてまた、キミに。




帰り道は、先生のヤンチャな学生時代の話とか、清水君のふざけた武勇伝の話で盛り上がった。


心配していた愛子もいつもと変わらない様子で楽しそうに笑っていて、

それがアタシの頬を緩ませ、
一緒になって我を忘れて笑った。


途中、助手席に座る清水君とミラー越しに目が合ったけど、
すぐに視線を逸らせた清水君はなぜか頬を赤らめていた。




家に着いて部屋のベッドにダイブする。

…いつぶりだろ。
こんなに笑ったの。


久しぶりの感覚に疲れきったアタシは、口元を綻ばせながらいつの間にか深い眠りについていた。




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