そしてまた、キミに。
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「…でな、昨日の体育で騎馬戦の練習して暴れまわっとったらさ、
思いっきり転けてスネ強打してん」
「え?」
「友達のカカトにガーンって。
ほら!」
青黒くなったスネを見せながら
「アホやろ〜」と笑っていると、
「わー…」
坂口さんは苦い顔をしながら少し距離を縮めて、俺のスネをマジマジと見る。
そして、「…痛そう」と眉を寄せた。
なんか、、
…かわいい。
「本当バカだね」とか、
「そんなグロいもの見せないでよ」とか
そんなことを言われると思っていた俺は、
予想外の反応にまた胸を高鳴らせた。