そしてまた、キミに。
え? って…ん?
「俺、なんか変なこと言っ…」
「もしかして、清水亮さんっすか!?」
「…へ?」
そう尋ねてくる松田君はどこか嬉しそうだった。
「うん、そうやけど…」
「やっぱり!
やっぱりそっか!」
そして、何故か
テンションが高くなる松田君。
「なんかスゲー!本当に関西弁だ」
ん?ん?ん?
俺のこと知ってるん?
頭の中が疑問だらけでポカンとしていると
それを見兼ねた松田君が口を開く。
「俺、松田愛子の弟です!
大阪出身の人が転校してきたって聞いてたし、会ってみたかったんですよね」
そう言って向けられた笑顔は、松田さんそっくりだった。
「あー!
松田さんの弟やったんか!
やっぱなんか見たことあると思ってん」
「似てるってよく言われます」
引っかかっていたことが一気にスッキリして、嬉しくなった俺は松田君の肩に手をかけた。