そしてまた、キミに。



ーーーーー


昼休み。

俺は友達数人と中庭でバスケをしていた。



シュッーー


「あっっ」



投げられたボールは、リングに触れることなく吸い込まれるように入る。


「よっしゃー!!」


入れた本人がガッツポーズをする中、
俺はガクッと肩を落とした。


「ジュース奢りは亮に決定〜」

「もー…最悪やぁ」


何度もリベンジするものの今日で5連敗。

元バスケ部やのに…
俺、プレッシャーに弱すぎやろ…


「は〜。
今日こそは勝てると思ってんけどなー」

「あはは」


「ブツブツ言ってないで、
早く買って来いよー」

からかうように言われ、仕方なく自動販売機のある校舎へ向かった。


その途中、上から視線を感じ顔を上げると

2階の廊下の窓から、坂口さんがこっちを見ているのに気がついた。


< 245 / 417 >

この作品をシェア

pagetop