そしてまた、キミに。
ーーーーー
昼休み。
俺は友達数人と中庭でバスケをしていた。
シュッーー
「あっっ」
投げられたボールは、リングに触れることなく吸い込まれるように入る。
「よっしゃー!!」
入れた本人がガッツポーズをする中、
俺はガクッと肩を落とした。
「ジュース奢りは亮に決定〜」
「もー…最悪やぁ」
何度もリベンジするものの今日で5連敗。
元バスケ部やのに…
俺、プレッシャーに弱すぎやろ…
「は〜。
今日こそは勝てると思ってんけどなー」
「あはは」
「ブツブツ言ってないで、
早く買って来いよー」
からかうように言われ、仕方なく自動販売機のある校舎へ向かった。
その途中、上から視線を感じ顔を上げると
2階の廊下の窓から、坂口さんがこっちを見ているのに気がついた。