そしてまた、キミに。
「高校は違うんですけど、毎日電話してるし、週に一回は会ってます」
「ラブラブやな〜」
こんなにイケメンで一途って…もう突っ込むとこないやん。
「…で、亮さんの好きな人は
どんな人なんですか?」
…げ。
「俺も彼女のこと教えたし、
亮さんも教えてくださいよ」
せっかく話切り替えたのに…
「どんな人ですか?」
「そんなん言わへんもん」
「昨日聞いた話、姉貴にしていいっすか?
中学のとき女子校行って…」
「だーーっっ
あかんあかん!」
そんなん松田さんに言われたら
合わせる顔がないわ…
「じゃあ…」
「でもそれは教えへん!」
「ふーん。
だったら姉貴に…」
「わかった、わかった!
教えるからそれだけはやめて…」
「言いましたね?」と言いながら、
大輝は悪い笑みを浮かべる。
松田さんどうしよ…
いつもはあんなにかわいいのに、
今は大輝が悪魔に見える…