そしてまた、キミに。



「だから…雨の音を聞くと、
晃に逢いたくなるの。

あそこに行けば…あの公園に行けば、
晃が来てくれるんじゃないかって…」


坂口さん…


「だって…約束したから。

公園で待ってるって、約束したから…」



かける言葉が見つからず、

俺は坂口さんの手を握った。





「…ねぇ、清水君。

アタシ…笑ってもいいのかな」


「…当たり前やん」


「でも、晃がいなくなっちゃったのは…
アタシのせいなんだよ?

あの日が誕生日じゃなかったら、、晃は…」


「そんなことっ…言ったらあかん。
大谷くんは絶対そんなこと思ってへん」


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