そしてまた、キミに。
「清水君、大丈夫かな。
一人暮らしだからちょっと心配だなぁ」
「…」
「清水君っていつも元気だから体調崩したら余計心配になるよね。
ちゃんと食べてるかな〜…て、
優、聞いてる?」
「…アタシ。
行かなきゃ」
「…へ?」
優はそのまま走ってどこかへ行ってしまった。
たぶん、清水君の家に行ったんだと思う。
もしかして…昨日清水君が学校を出たのは
優に関係があったりするのかな。
なんだかわからないけど、優の真剣な表情が久しぶりに見られて嬉しくなった私は、どこかウキウキしながら教室に戻った。
明日、優に色々聞こう。
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「…それでね、走ってっちゃったの。
たぶん清水君の家に」
「え。坂口さんが?」