そしてまた、キミに。



「大丈夫だよ」


「ホンマに!?
怪我してへん!?」

松田さんの頭をいろんな角度から見る。


「ふふ。大丈夫だって。
紙のボールだから痛くなかったし」

ほら!
と松田さんがピョンッと跳んで見せた。


松田さん天使や…
こんな優しいコで良かった。



…て、違う違う!

優しいからって許されることちゃうっっ


「ホンマにごめん!
なんかお詫びさせて?」


「え?
いーよ、お詫びなんて」


「あかんあかんっ
俺が許されへん!」


「本当にいいのに」


「なんかして欲しいこととか
買って欲しいものとかなんでも言って!」


「うーん」

そうだな〜と考える松田さん。




…も、もし。

松田さんがめっちゃ高いもの言ったら
どーしよ…。バッグとか靴とか。

松田さんに限ってそんなことは言わんか。

でも、もし言われたら…

しばらくご飯抜いたらいけるかな。

いや、頑張る!
当然の報いや。



< 47 / 417 >

この作品をシェア

pagetop