そしてまた、キミに。
「ヤバイ、俺天才かもしれん」
嬉しそうにスラスラと解いていく清水君。
「おー、
解けてる解けてる」
そんな清水君をみて宮本先生も嬉しそう。
「松田さんもいけてるし、
再来週のテストが楽しみだね」
次の試験まで一週間を切った。
でも、
先生のおかげで数学は問題なさそうだ。
「なー、テストで80点以上とったら
ご褒美ちょーだいっ」
清水君がおねだりする。
「ご褒美ー?」
「私も欲し〜」
美味しい話に私も便乗する。
「じゃあ、俺のサインあげようか?」
真顔で言う先生。
「いらんわ!
オークションに出しても
ナンボにもならんわ!」
清水君の鋭いツッコミが炸裂する。
そんな二人をみてケラケラと笑う私。
いつもそう。
先生の真顔のボケに
清水君がバシッとツッコむ。
そして私が笑う。
このいつもの流れが楽しくて
すごく好き。