そしてまた、キミに。



「ヤバイ、俺天才かもしれん」

嬉しそうにスラスラと解いていく清水君。


「おー、
解けてる解けてる」

そんな清水君をみて宮本先生も嬉しそう。


「松田さんもいけてるし、
再来週のテストが楽しみだね」

次の試験まで一週間を切った。

でも、
先生のおかげで数学は問題なさそうだ。



「なー、テストで80点以上とったら
ご褒美ちょーだいっ」

清水君がおねだりする。

「ご褒美ー?」


「私も欲し〜」

美味しい話に私も便乗する。



「じゃあ、俺のサインあげようか?」

真顔で言う先生。


「いらんわ!
オークションに出しても
ナンボにもならんわ!」

清水君の鋭いツッコミが炸裂する。


そんな二人をみてケラケラと笑う私。



いつもそう。
先生の真顔のボケに
清水君がバシッとツッコむ。
そして私が笑う。

このいつもの流れが楽しくて
すごく好き。


< 99 / 417 >

この作品をシェア

pagetop