神様町一丁目一番地【短編】
僕は怖がりだ。
そんな僕が夜の公園に
一人だなんて、
あり得ないよ。
だけどーーー
どうしても確かめたかった。
カブが本当に死んでしまったのかを。
そして、
どこに行ってしまったのかを。
僕はあっくんのお砂場セットから
赤いスコップを持ってきていた。
そして、
ザクッと今日、
昼間にパパとカブを埋めた辺りを
掘り起こした。
やっぱり。
カブは何処にも居なかった。
「カブ…………。
やっぱり生きてたのか?」
すると、
「しょうちゃん、しょうちゃん……。」
って、
僕を呼ぶ声がしてビックリ
したんだけど、辺りを見回した限り、
誰も居なかった。
いよいよ、
本当に怖くなってきた僕は、
掘り返した土を元に戻して
早く家に帰ろうと思ったんだ。
パパとママに見つかる前に。
だけどーーー
「しょうちゃん、上です。
上ですよ。ここ。」
って、誰かが言うものだから、
言われた通り上を見てみるとーーー
カブトムシが一匹、
木の枝に止まっていた。
「カブっ!」
僕は一目でカブだって分かった。
どうしてかって言うと、
カブは僕がおばあちゃんちで
掴まえた時から、
一番後ろの右足が無かったんだ。
そして、
その木の枝に止まっているカブトムシも
やはり、足が一本足りなかった。
カブと同じ場所の足が。
そんな僕が夜の公園に
一人だなんて、
あり得ないよ。
だけどーーー
どうしても確かめたかった。
カブが本当に死んでしまったのかを。
そして、
どこに行ってしまったのかを。
僕はあっくんのお砂場セットから
赤いスコップを持ってきていた。
そして、
ザクッと今日、
昼間にパパとカブを埋めた辺りを
掘り起こした。
やっぱり。
カブは何処にも居なかった。
「カブ…………。
やっぱり生きてたのか?」
すると、
「しょうちゃん、しょうちゃん……。」
って、
僕を呼ぶ声がしてビックリ
したんだけど、辺りを見回した限り、
誰も居なかった。
いよいよ、
本当に怖くなってきた僕は、
掘り返した土を元に戻して
早く家に帰ろうと思ったんだ。
パパとママに見つかる前に。
だけどーーー
「しょうちゃん、上です。
上ですよ。ここ。」
って、誰かが言うものだから、
言われた通り上を見てみるとーーー
カブトムシが一匹、
木の枝に止まっていた。
「カブっ!」
僕は一目でカブだって分かった。
どうしてかって言うと、
カブは僕がおばあちゃんちで
掴まえた時から、
一番後ろの右足が無かったんだ。
そして、
その木の枝に止まっているカブトムシも
やはり、足が一本足りなかった。
カブと同じ場所の足が。