神様町一丁目一番地【短編】
「しょうちゃん、亡くなったものは
みんな、神様の元へ行くんです。
亡くなると神様から
チケットを貰うんです。
それはね、ご褒美なんですよ。」




「ご褒美だって?」




「そうです。
一生懸命生きたご褒美を
貰えるんです。
それはね長くても短くても
一生懸命生きたものにだけ
貰えるご褒美なんです。」




ほら、




と、




カブはツノにくっ付けたチケットを
僕に見えるようにしてくれた。




そこにはーーーー




『神様町一丁目一番地行き』




って、書いてあった。




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