復讐

少年時代

農業が盛んな村で私は産まれた。
うちは決して裕福な家庭ではなかった。
一日中何も食わなかったこともしばしばあった。
そのため親は俺に夢を託した。

「こんな世の中を変えるのも、裕福な生活を送るにも、頭が良くないとならん。知識があるだけでいつか飯を食うことが出来る。」
「分かったよ、父さん。僕、いっぱい勉強して科挙にも受かって後宮で働くよ!そしていっぱい稼いだお金でお父さんとお母さんを楽させるよ」

母は昔から病気がちだった。まともにも薬を買うことさえ出来ない。
父は早朝から夜まで農作業だった。だから早く両親を楽させてあげたかった。

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