クリスマスから始めよう
「気がつかなかった。佑月がずっと近くにいるのが当たり前で佑月の隣が居心地よくてその大切さに気づかなかったんだ。でも、佑月に避けられるようになって自分が佑月を心からこんなにも欲しいと思ってることに気づいた」




「そんなの、仲が良かったあたしと疎遠になった寂しさだけでしょ」




博臣の言葉に動揺して後ずさりすると一歩ずつ近づいて来る。



そんなの信じられるわけない。だって博臣、幸せそうだったじゃない。



あたしのことなんて気がつきもしないくらい嬉しそうに彼女の肩を抱いてたじゃない。
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