クリスマスから始めよう
「去年のクリスマスに彼女に言われた。俺が見てるのは彼女じゃないって。確かに彼女といても佑月の好きなものを見つけたら佑月喜ぶかななんて考えたりしてた。避けられて気づくなんて情けないけど、俺は佑月が好きだ」




もう後ろに下がれない。あたしの背中に当たるのは冷たい壁。



逸らせない、真剣で熱い博臣の眼差し。もう隠せないあたしの秘めた恋心。





「・・・狡い。博臣のこと好きなのはあたしだもん。あたしのほうがずっとずっと博臣のことが好きだった。彼女がいるの知って辛くて避けるしかできなかった。それなのに、それなのに離れても避けても忘れられない。それくらい博臣のことが・・・」
< 12 / 17 >

この作品をシェア

pagetop