クリスマスから始めよう
「あっ、大変。残業、忘れてた。早く仕上げなくちゃ」




我に返って急いで部署に戻ろうとしたところをまた手を掴んで博臣に止められる。両手を握られ向かい合わせになると彼は優しく笑った。




「それならもう終わらせた。佑月と2人になりたくて無理矢理残業にしただけ。佑月の仕事も片付けてきたから」




「えっ?片付けた?」




「そう、最初から佑月の仕事は俺がやるつもりでわざと机の上に置いてただけ。お前が急いで帰らず、残業するように」




「な、なんでそんな・・・」
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