クリスマスから始めよう
くしゃっと手にした空の紙コップをゴミ箱に捨てて愛想笑いで博臣の前を通り過ぎようとした。それなのに・・・




「な、なに?」




掴まれた手。小さな休憩室に流れる静かな空気。手を振りほどこうと上下に振ってみるも博臣の力は強くてとても振りほどけない。




「ちょ、ちょっと離してよ、博臣・・・」





そのまま強く引かれあたしは博臣の胸の中に。力強く抱きしめられて胸を押すにも離れられない。
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