クリスマスから始めよう
「・・・もう、限界。佑月、俺を避けんなよ」




頭上から聞こえてきた声に顔をあげるとあたしの瞳に映ったのは博臣の苦しそうで切なそうな顔。


なんでそんな顔をしてるの?




「ひろ、おみ?」




ぶつかる視線。ダメ、パンドラの箱が。開けちゃいけないのに、秘めた恋心が溢れてしまう。



博臣の瞳から視線を逸らす。それが気に入らなかったのか博臣は腕を緩めて、あたしと少し距離を取り片手で俯くあたしの顎を上に向かせた。
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