顔をあげて
次の日学校でみんなが私に向ける目がよそよそしかった。


みんなの顔がみれず私は下を向きながら自分の席についた。
「ぅお~い!どしたの~冷めた顔しちゃって~冷たい顔がさらに冷たくなっちゃうよ~(笑)」
おどけて話しかけてきたのは理沙だった。

「理沙…」
私は理沙にもいつか裏切られるんじゃないかと思うと全身が震え寒気がした。

急に理沙は私の手を握り、

「あたしは何があってもあんたの味方。あんたが誰よりも純粋で真っ直ぐなやつって事あたしはちゃんと知ってるから。」

『理沙…』
私は嬉しくて理沙の手を握り返した。

「処女って事もね♪(笑)」

理沙は舌をだして笑った。

「うるせ~!!」

つい口悪くいったけど本当はすごくうれしかった。

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