顔をあげて
「飛んでくるって。」
私は思わずクスッと笑った。

一方的に一樹から電話をきられ私はベンチにあぐらをかいて携帯をいじってた。
「こら!!パンツ丸見えだから!」
ふと顔をあげるとちょっと不機嫌な一樹の顔。
怒られてるにも関わらず久しぶりに会えた嬉しさと街灯にいい感じに照らされた一樹に思わずドキッとした。

「お~い礼羅?」

私はあわてて、
「あっ、ごっごめん。」
と足をおろした。

一樹は親父くさいかけ声とともに、私の横に腰をおろした。
< 38 / 96 >

この作品をシェア

pagetop