顔をあげて
バコーン!!

「いてー!!何すんだよ!?」

理沙が上靴で私の頭を叩いた。…上靴?

「何、乙女チックになってんの?礼羅の一樹くんに対する気持ちってそんなもん?
不安になるのはわかるよ。けどそのままぐちぐちゆってちゃ前に進めないよ!礼羅の顔をあげて前をむかせてくれたのは誰?一樹くんでしょ!しっかり前むいて一樹君にききたい事ききなよ!礼羅のくせに乙女ぶんなよな!」


「…なっ!?」


「こいっ!今から一樹君の学校いくよ!」

授業中にも関わらず理沙は教室に戻り鞄をもってきて私の手をひき学校を飛び出した。
< 70 / 96 >

この作品をシェア

pagetop