顔をあげて

幸せ

たった今目の前で笑いをこらえて私の話を聞いているのは私の親友だが失礼なやつ理沙。

「礼羅もやるね~(笑)てか、一樹君付き合った事ないんだぁ~!!まぢびっくりなんだけど!あんないい男なのにやらないなんてもったいないね~!」

「もったいなくねーよ!」

私は鏡に向かって化粧をしながら理沙を睨みつけた。

「嘘嘘♪この前男子たちがゆってた女遊び激しいってのがでまでよかったよね。」

「てか理沙はこの前門のとこで話してたイケメン君とはどうなったのよ?ナンパされたの?」

「いやいや、理沙は礼羅ちゃんのためにちょっと調査してたんですのよ!」

何キャラだよっと思ったがあえてふれなかった。

「なんの?」

「学校で一樹君はどんな生徒かを!気になるでしょ~?(笑)」

「気になんねーよ!」

と答えながらも実はかなり気になる私。

「もう、強がり礼羅♪一樹君学校ではね、めっちゃ強くて優しくて先輩や後輩なんかからも評判いいらしいよ!一年の時は噂もあってよく喧嘩うられてたみたいだけど負けしらず!学校では無口でクールなんだけどヤンキー顔なのに笑うと子供みたいな顔がまた男子にも人気みたい!」

私は「ふ~ん」と興味ないふりしたが顔はにやけていたみたいで、「礼羅きもい」と理沙にいわれた。
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