顔をあげて
一樹の料理はやっぱり美味しかった。

『礼羅もお母さんに習おう。』


一樹はテレビを見ながら一服していた。
私は暇になって一樹のほっぺをポッキーでつついた。

「やめろよ~礼羅」
嫌がる一樹を見て私のいたずら心がゆすぶられ、しつこくつつく。

「ひーつこーい」

とふざけあいじゃれあっていると急に一樹が私の上に覆い被さった。

「うれしそうにいたずらする礼羅の顔が可愛くて愛しくてたまらない。」

急に真顔でいう一樹に私は顔が真っ赤になった。

そのまま一樹は私に優しいキスをした。
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