顔をあげて
走り疲れていつも通る神社の前まできて階段に座りこんでた。

『男遊び激しいって、ははっ…礼羅彼氏すらいたことないのに…ゆりが一番わかってるのにさ』

ポタ…ポタっ。
灰色の階段が黒くにじんでいく。

急にふーっと横から声がしたかと思うと煙が顔にかかって私はむせた。
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