兄弟的同性愛事情
「ったく、お前らは何歳じゃ!!……ん?なんだよ、李桜。じっと見つめて」
「ライトと会うの久しぶりだなぁって!なんで遊びに来てくれなかったんだよー」
みんなから人気があるライトはいつもどっか行ってて、教室に行ってもなかなか見当たらないし捕まらない。
3人でいるのが好きだから、たまになんとなくライトのことを探していた。
「はっ!?な、なんだよ!寂しかったのか?」
からかうような笑顔で俺のことをつついてくるライトに
「うん」
触れてきてた手を掴んで笑うと、ライトは顔が真っ赤になった。
教室中に黄色い歓声が響く。
廊下にいる人達からも大きな叫び声が。
今さらなにも気にしないけど、こんなに騒がれたのは久しぶりで耳が痛んだ。
そんな様子を同じく気にしていないライトは変顔をしている。
パクパクと口を動かしたり、顔を手で覆ったり。
なんだこいつ、面白い。
「ちょっと!教室でイチャイチャしないでよ」
耳を塞ぎながらため息混じりにももが言う。
「してないだろ!」
「これだから天然少年は嫌だわぁ」
「はぁ?!」
ライトもなんとか言ってやってくれ!と言おうとしてライトを見ると
…コイツ、まだこの状態だったのか。
「ヤバイ。李桜への耐性がなくなってる…」
なんか一人でブツブツ言ってるし。
ホント、面白いな。