兄弟的同性愛事情
「兄ちゃん…?」
なんで怒ってるの?
俺、気にさわるようなことした…?
遅れたから?
でも、最初はこんなに怒ってなかったのに…。
「にぃ…わっ!!?」
いきなり右手を捕まれて、俺は兄ちゃんに引きずられるように連れていかれる。
何、なになになに、何なんだよ?!?
兄ちゃん、ホントどーしたの?!
絶対おかしいよ。
イライラしてたり、こんなに俺のこと雑に…というか…
こんな無理矢理するようなこと、兄ちゃんはしない。
…怒っているとき以外は。
相当怒ってる…よな。
帰ったら大変なことになりそー…。
何を怒られるのかもわからないのに、腹が痛くなってきた。
「李堵ー、俺やっぱ今日は泊まらなーい」
は?!?!!
秀兄ちゃん、何言ってんのさ?!?
「ヤダよ!秀にぃー!!」
「わりーな、李桜~」
絶対逃げただろ、秀兄ちゃん!!!
あのクソヤロー!!!
人でなし!!!!
クソ馬鹿!鬼!悪魔!!
…って、俺はガキか。
でも、すっげームカつく!!!
明日、絶対文句言ってやる!!
そんなこと思ってたら、知らないうちに家に着いていた。