兄弟的同性愛事情
少し背伸びをして、
ちゅっ
俺は兄ちゃんのほっぺにキスをした。
「…さ、さっき、いっぱいしてくれたお返し///」
これ、思ってたよりずっと恥ずかしい////
兄ちゃん、よく普通の顔してあんなにキスできるな!!
俺ばっか恥ずかしくて照れて
…やっぱ、なんか悔しい。
「李桜、襲いたい」
「えぇ?!?!ちょ、まって!ご飯食べて!!」
真剣な顔で言ってくるから、俺は慌てて兄ちゃんから離れた。
せっかく作ったご飯は、少し冷めてしまった。
少しだけど肉が入った野菜炒めは、昔からよく作る。
俺が一番最初に覚えた料理だ。
お味噌汁は、教会のシスター達が教えてくれた味。
せっかく作ったんだから、食べないのはもったいないし…
頑張って作ったから、兄ちゃんに食べてほしいし…。
「…わかってるよ。流石に付き合ってすぐは襲わないよ」
「?!?////」
それってつまり…
「いつか襲うから」
それだけ。
ホントにそれだけしか言われてないのに
俺の頭の中は想像(妄想?)でいっぱいになった。
そのせいで、夕食の味が全くわからなかった。