兄弟的同性愛事情
反省が終わって足のしびれをとっている時も、天気は荒れる一方。
雷まで鳴り始めて、まるで台風でも直撃したみたいな天気だ。
…雷…
ここだけの話。
俺は雷がすっっっごく苦手。
子供の頃から、雷だけはどうしても怖くて
いつも兄ちゃんにしがみついていた。
…いや、過去形にできないか。
「私は執事さんに迎え来てもらうからいいけど…李桜、大丈夫?」
ももの家は金持ちで、なんかの会社の社長がももの父親らしい。
執事までいることは今知ったけど。
まぁ、黙ってればお嬢っぽい。
こんなこと言ったら殺されるだろうな…。
けど、腐女子のお嬢様なんて聞いたことない。
なんか笑えてきたけど、
ゴロゴロ…
天気のせいで笑えない。
「大丈夫、走って帰るから」
家までそんなに距離ないし、頑張ればなんとかなるだろ!
玄関でももと別れて、俺はダッシュで家へ向かった。
頑張って走ればなんとかなる。
…なんていう安易な考えをした自分がバカだと思ったのは、家に帰ってからだった。