兄弟的同性愛事情
こーゆー、こと…?
ライトとどうなったって?
よくわからなくて何も答えられない。
兄ちゃん、何が言いたいの?
黙っていた俺の首筋を、兄ちゃんの冷たい手がスルリと撫でる。
「…んっ」
擽ったさに体をよじる。
「無意識でそんな顔すんなよ」
そんなってなに…?
わからないけど、
今、兄ちゃんにそんな顔させてるのは…俺?
なんで泣きそうな顔なんてするの?
兄ちゃんの頬に触れようとすると、
兄ちゃんは俺の上からどいた。
「…もういい。忘れて。夕飯作って、李桜」
なんでいつもそうなんだよ。
そうやって、肝心なことは俺に言わないで
勝手に心にしまい込んで、誰にも見えないようにする。
気づかれたくなくてそうやるくせに、ホントは気づいてほしいって思ってる。
そういう面倒臭いけど可愛いとこ、俺が知らないとでも?
部屋から出ようとする兄ちゃんの背中に俺は抱きついた。
勝手に勘違いして…
どうせ、ライトと俺が…とか考えたんだろうな~…。
バカでしょ、兄ちゃん。
「俺が好きなのはっ!!…兄ちゃんだけ、だょ?///」