兄弟的同性愛事情
*試験勉強
1週間も経てば、ライトはももともすっかり仲良くなって、ライトはほとんど俺達といるようになった。
まぁ、渡り鳥みたいに誰にでも話しかけていろんなグループの入っていくから、よく話すようになったってだけかもだけど。
ももとライトは、保育所が一緒だったらしく、久しぶりだね!!と言って普通に違和感なく馴染んだ。
そんな昔のことを覚えている二人に俺はすごく驚いた。
兄ちゃんは一度見た顔は絶対に忘れないけど…
俺は関わりがあった人の顔でさえ、数年経てば忘れてることが多い。
記憶力が乏しいわけではなくて、必要なことしか覚えないんだ。
あっ、でも
兄ちゃんと関わりがある人の顔なら少し覚えてる。
…これはちょっと気持ち悪いな。
俺って、かなり昔からブラコンなんだな…。
ホームルール中になんてこと考えてるんだか。
いつものことながら、担任の話なんてほとんど聞いてない。
ももなんて、隣で寝始めた。
これでも前から3列目の先生の目の前の席。
…もものこの勇気、どっから出てくるの?
呆れてため息をつくと、担任もももを見てため息をついた。
「もうすぐ1学期中間テストです。1年生にとって初めの重要なテストです。気を引き閉めて頑張ってください」
それを言うと、担任は教室から出ていった。
俺は固まった。
うん、いや、だってさ?
…テストのことなんて、頭になかったし。
提出物は終わらせてある。
けど、テスト勉強をした覚えなんてないわけで。
この高校のテストがノー勉で点とれるわけなくて。
……ヤバイ。
頭の中には、この三文字しか浮かばなかった。