兄弟的同性愛事情
優斗さんが部屋に入ってきて、俺の荷物を持っていった。
「鍵つきロッカーの中に入れておいてもらうから、盗まれる心配はないよ。鍵は優斗に保管してもらうね」
安心したと同時に、不安でいっぱいになった。
ホントにこれでよかったのかな…。
逃げちゃダメだったんじゃないの?
…わかんない。
どーしたら、この不安はなくなる…?
「疲れたでしょ?寝よっか」
おやすみ。と言って離れようとしたももを強く抱き締めた。
一人になりたくない。
少しでも、この不安をまぎらわせてほしい。
俺の気持ちを汲み取ってくれたようで、ももは俺の横に寝転んだ。
子供かよ。
とか、自分で笑えてくる。
ももは黙って俺の頭を撫でていてくれた。
それでも不安は消えない。
でも、一人よりは全然いいなって思った。