兄弟的同性愛事情
ただ、今それを言ったら確実に…
せっかく機嫌が良い兄ちゃんの機嫌が悪くなる。
…言えない…。
実は俺もキスしました。…なんて。
「な、なんでもないよっ」
「ふーん…」
スルッと俺の服に手をいれて、捲り上げて上半身を外気にさらされた。
そして
兄ちゃんは俺の乳首を舌でペロッと嘗めた。
「ひゃんっ」
ビクリと身体が跳ねる。
そんなこと気にも止めないように、兄ちゃんの舌が嘗めまわす。
「あぁっ…ん…や、ぁ」
「気持ち良さそうじゃん。…言うまで止めてあげないよ?」
女の子がセックスのときにされることをされていて、羞恥心で顔が熱くて身体も熱くなる。
でも、羞恥心なんて忘れるくらい
兄ちゃんの舌が俺を刺激する。
押し潰されるようにされたり、優しく嘗められたり。
理性がどんどんなくなっていく。
ダメだっ…もう…
「言うから!!やめっ、て…」
ピタリと兄ちゃんの動きが止まって、兄ちゃんが顔をあげた。
…危なかった。
兄ちゃんは俺の服をもとの状態に戻して、俺の横に寝転んだ。
「なんでだか分からないよ?不意打ちだったから避けられなかったんだ」
最初に言い訳から始めるのはどうかと思うけど、決してやりたくてやった訳ではないことを伝える。
「ん?」
兄ちゃんは落ち着かせるように俺の髪を撫でてくれた。
「…あのね、俺…秀兄ちゃんと……キス、したんだ」
兄ちゃんの眉がピクリと動く。
「秀兄ちゃんは、ほらっ!なんとなくやっただけかもしれないしさ?俺は別に気にしな…うわっ!!」
兄ちゃんは再び俺の上になって、俺をベットに押し付けた。
これ以上何も言わせない。そう言っているような瞳だった。
怒った…よな。
こんな話いきなりされて、不機嫌にならない訳がない。
言ったほうが良かったとしても、俺はタイミングが悪かったらしい。
やらかした感が半端じゃない。
あぁもう、どーしてくれるんだよ?この空気。
ごめん。て謝るべき?
…いや、それもおかしいかな?
「秀堵のこと庇うの?」
「えっ」
「そーゆーの凄く…腹立つ」
「にいちゃ…んんん?!」