俺がお前を奪ってやる

それから何日かして、華村と湯瀬が別れた。

華村は、湯瀬が可愛いから隣に置いておきたかっただけで、実は他にも女がいた。

湯瀬じゃなくても華村はいい加減な俺様だから、どうでもいい。

今は俺の隣にいるんだから。

そして互いに名前で呼びあう。

「 伊吹 」

「 待って、偉月!歩くの早いよ 」

「 しゃーねぇな、ほら、手 」

付き合い出しても、あいかわらず照れる伊吹が可愛すぎて 繋いだ手にまでキスしてしまう。

伊吹のすべてを奪いたい。

伊吹は俺の伊吹だから。

この先ずっと、お前を奪っていく。

「 伊吹、キスは?」






→→→→完→→→→
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