大人になりたい
放課後きたぁ!

先生と2人きり♥
やばいやばい。ニヤけちゃう。

「失礼しまーす!」

ドアを開けるとそこにはすでに先生がいた。

「お、来たか。」

「先生早いですね…」

「…まぁな、ほら、つっ立ってないで座れよ。 」

「はい!」

先生の目の前に座って問題を解き始める。

「分からなくなったら言えよ?」

「はい。」

1問目から…分からない…
だって、だってね?
分からないものは分からないんだもん!
あー。無理!
私の脳内は勉強から先生にチェンジされて…
先生のネクタイ超可愛い…
先生指長いなぁ…
メガネ似合いすぎだし…
唇キレー…キスとかしたら…
きゃーーーー♥やばい。
そんなこと考えてたらふいに先生に顔を覗かれた。

「他のこと考えんの禁止な!」

「え?」

「化学じゃなくて他のこと妄想してたろ?」

ば、バレてる?

「ウソウソ!さすがに妄想はしてないか!」

すいません…………………
してました…………

「分からないとこあんのか?」

「だって、全部分からないから…」

「わかんなくなったら聞けって言っただろ!」

「はいぃ…………」

「………化学の何がダメ?楽しいだろ?」

「楽しい授業なんて…ないです……」

「……ごめんなぁ!俺の授業楽しくなくて!」

お、怒った?

「あの!違うんです!楽しくないわけじゃなくて!怒んないでください…」

「怒ってねぇよ?ただ………ちゃんと理解して欲しいなって思っただけ。」

「………………お、教えてください…」

「ん。いい子いい子。」

そう言って私の髪を撫でる。
ドキッ…………
そんな優しくされたら……………
ドキドキが止まらなくなる…。

「ここは、これをこーして……」

先生の説明はドンドン頭に入ってくる。

「そうそう!瀬川やれば出来んじゃんか!」

「…………先生のおかげですね。」

「よし!今日は終わり!」

「ふぅーーーー!」

「ご褒美ほしい?」

え…………なに?
ご褒美って…………

「な、なんですか?」

「んーー。何がいい?」

何って…選べるの?
でも私の欲しいものって…………
先生…
なんて言えるはずもなく…

あれこれ迷っていると

「こっちおいで?」

先生が隣に手招きする。

ドキッ…ドキッ…ドキッ
隣に座ると先生の顔が近づいて………

チュッ…

触れるだけのキスをされた…………。

え?
今なにが…

「早く帰れよー?今日はまだ明るいからな!じゃ、お疲れー。」

帰っちゃった…

待って…先生…いま……
いま………………


私にキスしたよね??????

どーゆーこと?
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