大人になりたい

「瀬川。」

「はい。」

「…俺と…付き合って下さい。」

「はいぃ!!!」

私は先生の胸に顔をうずめた。
好き。好き。好き。

ほんとに付き合えるんだ!

「先生?」

先生が私を離さないように強く抱きしめる。

「やべぇわ………………嬉しすぎる。」

「!先生ぇーー!私!先生が大好きだよ!」

先生の顔は真っ赤だった。

「…………夏希………」

え?
いま………名前…………

「夏希…」

「は、はい!」

「キスしようか」

「………………うん。」

私達は長い長いキスをした。
大好き。ほんとに幸せ。

「先生…」

「夏希、名前で呼べよ」

「…え、でっでもっ…」

「2人きりの時は名前で呼べ。」

「け、け、けっ、けい、……………」

先生の意地悪。
照れて言えないよぅ。

「んーー?聞こえないなぁー?」

ドS…………。

「けいた…………………」

「んー!いい子だ!可愛い!」

……………絶対私顔真っ赤。
慶太……………大好き!
< 20 / 39 >

この作品をシェア

pagetop