大人になりたい
先生は私を抱き寄せてギュッと抱きしめた。

「せ、先生?」

「ん?」

「あの…仕事って……?」

「夏希にしか出来ないこと。」

「な、なに?」

先生は意地悪そうに私に言った。

「夏希からキスして?」

え?

「えっ………あの……先生?」

「慶太だろ?」

先生が抱きしめる腕を強める。

「け、慶太………ここ学校だし……」

「…誰もこないよ、こんな教室…」

「な、なんで…………キスとか………」

「んー。今日はまだまだ授業があるからさー。充電させて?」

…………もぅ…………
私はこの笑顔に弱いんだっつーの!



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