大人になりたい
第7章★お泊り★
よし!と言って車のエンジンをかけはじめた時…
私の携帯が鳴った。
「携帯。鳴ってるぞ?出ないの?」
「あ、出てもいい?」
「なに遠慮してんだよ。でな、早く!」
「は、はい…も、もしもし?」
『もしもし!夏希?お母さんだけど。』
「うん…どしたの?」
『あのね、今日おじいちゃんが入院なのよ…』
「に、入院??」
『あ、って言っても検査なんだけどね。たいしたことないのよ?それで…お母さんが付き添うことになったから…』
「あ、そう…………」
『一週間家に帰れないのよ…夏希一人で大丈夫?』
「え?一人?お父さんは?」
『お父さん今日から出張で二週間留守なのよ……………』
「あ…そーだったっけ……」
『ごめんね、夏希…。』
「大丈夫よ。」
『友達にでも泊まりに来てもらって?寂しいでしょうから。』
「……………うん…………。」
『じゃあね。』
「ばいばい。」
ふぅ……………。
一人か…………。
「夏希?どした?」
「あ…今日家に誰もいなくて…一人暮らし笑」
「俺が泊まろうか?」
「…へ?」
「友達でも呼べって言われたんだろ?」
「な、なんでわかるの…」
「まぁな!俺には分かる!…………んで?俺に泊まってほしい?」
!!!!!
泊まる…?
本気???
ってゆーか………友達に来てもらってって言われたけど彼氏はいいの?
彼氏いるってことはお母さんは知ってるけど…
先生ってことは言ってないし…
「夏希?」
「あ…えっと…………あの……//////」
「俺に来て欲しいんだろ?言えよ。」
きたぁ…
まれに見るドSモード…
「…き…きて…ほしぃ……………」
「ん。よしよし。予定変更、俺んちよって着替え持って帰ろ。」
「う、うん!」
「お前…ニヤケすぎ、」
あ…やばやば…
感情が顔に…出てしまった…