虹恋
「うわぁっ、綺麗!」

僕はただ思った事を素直に言葉にした

その美しさはまるで

彼女のようだった

僕は彼女にも見てほしくなって

「ほら、霧崎さんも見てご覧よ!」

そう言った

すると彼女はダルそうに立ち上がり

カーディガンのポケットに両手を

突っ込んで

こちらに歩いてくる

そして空を見上げた



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