虹恋
すると平祐がこんな事を言い出した

「なぁ、これってさ相合傘ってやつ?」

すごくびっくりした

まさか幼馴染の平祐が

こんな言葉を口にするなんて

私はドキッした

自然と胸の鼓動がはやくなる

顔が熱くなってきた

「そっ、そんなわけないでしょ!」

「だよな。ははっ、悪りぃ悪りぃ」

平祐は笑いながら言った

でもその顔はどこか悲しそうであった

「本当だよ…」

そう言ったあとしばらく沈黙が流れた

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