虹恋
何でだろう…

こいつの目を見ていると

吸い込まれそうになる

見れば見るほど真剣さが伝わってくる

「えっ、でもっ、そんな事急に言われても…」

ーーギュッ

「………えっ?」

私は今

こいつに

抱きしめられている…のか?

「ちょっ、はなして…」

「はなさないよ。」

とてもびっくりした

幸いバスには私達以外乗っていなかった

「返事はいつでもいいから…」

そう耳元で優しく囁いた

そして

「急にごめんね。でも、さっき会った時からドキドキして止まらないんだ」

あぁ…この人は本気何だ

あんな短時間に私を好きになって

私を振り向かせるとまで言ってくれた

私は彼の腕の中から出た

そう、こいつに言いたいことがある
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