欲しいものはひとつだけ
クリスマスプレゼント
後悔をしていた。



クリスマスの夜で、ひとり寂しいから…ではない。



付き合って3年目を迎えた頃、彼が、私以外の女性からの誘いに乗ってしまった。



『ただ、2人で食事をしただけ』



彼は、そう言ったけど、私は、許せなかった。彼に好意のある女性と、2人っきりで出かけたことが許せなかった。



『別れてあげるから、その人と付き合えば?美人やし!』



大好きな彼を独占したかった。でも、それが叶わないのであれば、私をいちばん好きだと思わないのであれば、潔く別れよう…。



大好きだったのに。
好きで好きでたまらなかったのに…。



3年目のジンクスを乗り越えられなかったことに後悔をしていた。



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